誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

スキーヤーが好んで滑るこのコースは、普段はコブになっており、パウダーでも無い限りスノーボーダーはあまり寄り付かない。


卓はスノーボーダーでは珍しくコブを滑る事がとても好きだった。

いつかモーグルコースでスキーヤーと競いたい(到底敵うはずはないとわかっているのだが)と野望を抱いていた。

 

だが、今のコンディションは絶好のパウダーだ。
昼を過ぎているためトラックが無数に刻まれているが、卓はめぼしいラインを決め早速ドロップした。

 

数日降り続いた雪で、コブは全く感じられず、またあの宙を浮いているような感覚だった。
次々に残った吹きだまりのパウダーめがけラインを取る。
その度に卓の上げるスプレーが宙を舞い、陽の光に照らされ光輝く。

 

一気に滑る卓の呼吸は少し乱れている。
しかし、パウダーにとりつかれた卓は一心不乱に滑り続けた。

その勢いのまま少し斜度が緩くなるコースへ出ると、そのまま中間駅へと流した。

 

いくら白馬とは言え、ここまでのパウダーが2日も連続で当たるとは思っていなかった卓は、これだけでも今シーズンここに来て良かったと思った。

 

中間駅へとまたやって来た卓は少し休憩する事にした。

レストハウスは暖房が効いていてとても快適だった。
そこで康之さんの握ってくれたおにぎりの残りを食べた。

 

朝早くから仕事をし、一気に滑った卓はおにぎりの満腹感と暖房の暖かさでうとうとしていた。
少し昼寝をするか、このまま滑って早く帰るか、うとうとしながら少し考えていた。


まだ来たばかりで身体がこの生活に慣れていないため、思いの外疲れが溜まっていたのだろう。