誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

雪まみれの姿でそのままゴンドラの中間駅へと滑り降りた。


板を外し雪を軽く払い落とすと、レストハウスの側で板を反対に向けて雪面へと置き、その上に腰掛け煙草に火をつけた。


肺いっぱいに吸い込んだ煙を真っ青な空へと豪快に吐き出すと、座っている板から滑り落ちる様に雪面に大の字に寝転がった。
「気持ちえぇ、ここは天国やな」
澄みきった青空に卓の吐く煙が雲の如く漂う。
そんな極上の時間を大の字で身体全身で受け止めながら、大自然の恵みに感謝するのだった。

 

一服を終えると再びゴンドラへと乗り込んだ。


ゴンドラから目星をつけたコースがあり、見た目にもハードな斜面のためトラックもまだ少ないようだ。
卓は次のターゲットを定めそこへと向かう事にした。

 

山頂駅からリフトをもう一本乗り継いだ先にそのコースはあった。
このリフトは本来ならパークリフトなのだが、雪も多く時期もまだ早いためパークはまだ無かった。

元より冬休みの間は身体を作る意味もあって、パークは自ら自粛していたのだ。

 

リフトを降りるとスケーティングしながら目標のコースへと向かった。


そのコースは斜度がかなりきつく、コース脇も崖のような形状のためかなりスリルのあるコースだった。
卓はリスクがあればある程アドレナリンが溢れでて興奮が収まらなくなる、スノーボードにおいては、かなりイカれた精神の人間だった。
「たまらんなぁ、これこそ滑る意味がある」

音楽、天気、パウダー、そしてこのコース、卓を止める者は居ないのだが、もはや誰も卓を止める事はできない状態だった。


無論止める必要も無いのだが。