誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

ゴンドラの中間駅までに準備を終えた卓はカフェオレで一息ついた。
中間駅でも人は乗ってこず、山頂まで一人でのんびりと向かう。

 

昨日降り続いた雪はぱったりと止み、この上なく快晴だ。
「ドピーカンやな」
卓は独りで呟く。それほどまでの快晴だった。

 

ゴンドラから見渡す景色はどこを見てもパウダーが残っている事が確認できるが、どこもコース外のため見るだけで我慢する。
中にはコース外にトラックがあり、マナーを犯した人達もいるのは言うまでもない。

 

ゴンドラからある程度コースやバーンの状況を確認した卓は、ひとまず中間駅までアップをかねて流す事にした。

 

山頂駅へ降り立った卓は刺すような日差しにアドレナリンが溢れでるのを感じた。
軽く身体を捻ったり、屈伸して板を履く。
お決まりのイヤホンを装着すると、卓のテンションはすでに最高潮を迎えていた。

 

ドロップした卓は、雪質やバーンの状況を確認しながら、身体を慣らしつつ大きなラインを描きながらゆったりと滑る。
日によって微妙に違いが出てくる自分の軸や重心を丁寧に確認し修正しながらゆったりと。

 

確認を終える頃、斜度がきつく初心者が果敢に挑んでコースの真ん中に座り込んでいるコースと迂回するための林道のコースの分岐に辿り着く。
一本目だが卓の身体とテンションは既に整っていたため、迷わず斜度のあるコースを選択する。

 

分岐で止まる事なく斜度の変わる面をそのままのスピードでジャンプしながら突っ込んだ。
コースの真ん中には座り込んで居る人が居るため、コースの脇を狙っていく。
着地と同時に脇に残ったパウダーがスプレーし、卓の身体が一瞬雪の煙で見えなくなる。
コース外のギリギリの木の間の残ったパウダーを喰らい尽くす様に卓は勢いよく滑って行く。


この時卓は満面の笑みを浮かべていた。