誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

一息ついた皆を他所に、卓はすぐに部屋へと向かおうとした。


「卓飯は?」
康之さんが咄嗟に声をかける。
「おにぎり自分で作って持って行きます。お昼なんて食べてる時間ないです」
「おっけ、ほな準備してこい」
康之さんは笑顔で卓を見送った。

 

卓は部屋へ入るなり煙草に火をつけると、一服するのかと思えば、煙草を咥えながらウェアに着替えた。


吸い終わるのと同時に準備を終え、休む間もなく部屋の急なはしごを降りて行った。

 

そこへちょうどタカシが上がってきた。
「早いなぁ、俺も飯食ったら行くわ」
「そうか、また山で逢えば」
卓はそう言い残しそそくさと厨房へと向かった。

 

厨房へ入ると、形の良い三角のおにぎりがすでにお皿の上に並べられていた。
「飯ぐらいちゃんと用意したるから」
康之さんが卓のために用意してくれたのだ。
「すいません、ありがとうございます」
「これぐらい当然やろが」
笑いながら卓に言った。
「いや、自分が勝手に急いで滑りに行くのにあわせてもらうのは気が引けるなと」
「そんなしょうもない事で気使うな、大丈夫」
「嬉しいです、ありがとうございます」
卓は頭を下げる。
康之さんは少し照れた様子でむず痒そうな表情だった。

 

「もう準備できたんか?」
「おにぎり包んだらバッチリです」
「ほな送ったるわ、車用意しとくからできたら外来いよ」
「わかりました、ありがとうございます」

 

康之さんが作ってくれたおにぎりをアルミホイルに包み、ウェアのポケットをパンパンにして、卓は乾燥室へと板を取りに向かった。