誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

それからチカさんのベッドメイクのレクチャーが始まった。

 

「まず、ベッドに薄いマットレス敷いてるから、これを綺麗に整える。言わんでもわかるわな」
卓に向かって微笑しながら説明を続ける。

 

「ほんなら、まず一枚目のシーツをベッドに広げて、この時裏表あるから気をつけて。折り返して縫い目のある方が裏やから」
卓は頷きながら説明を聞いている。

 

「シーツを広げる時のコツやねんけど、端を持って広げながら」
そう言うと
「ほっ」
とシーツを反対側へ投げるように器用にベッドの上に広げて見せた。

 

「この状態で、端を持ったままシーツを素早く、小さく波たたせるみたいにすると、ほら」
ベッドの上でシーツが蛇のようにうねりながら波を打つ、まるで生きているかの様にシーツは反対側へと向かう。

 

チカさんがまるで魔法でも使ったかの如く、シーツはベッドの上へとしっかりと広がっていた。

卓は思わず「おうっ」と声を出した。

「布団みたいにみんなやりがちやねんけど、シーツみたいに薄いやつは、大きくバタバタせん方が綺麗にいくねん。どやっ!」


嘘みたいなわざとらしいリアクション。

 

「普通に凄いですね、ちょっとビックリしました」
卓の反応にチカさんはため息まじりに
「もうちょっとリアクション欲しかったなぁ」
少し残念そうだった。

「仕事中なので」
卓はからかうように、ほんのり笑みを浮かべながら言った。


「可愛くないやつめ」
そう言いながらチカさんは嬉しそうだった。