誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

中へ戻り厨房で使う分の食器を人数分用意した所で
「ちょい休憩しよか、卓コーヒー用意して」
康之さんにカップの位置とコーヒーセットの入ったケースの位置を教わり、チカさんと康之さんの専用のマグカップに二人の決まった分量をカップへと入れる。
バイト用のカップも2つ用意してコーヒーを人数分用意した。

 

神戸屋では夕食の用意が一段落して宿泊客が来るまで、こうしたティータイムを挟むのだ。
康之さんの好物のココナッツサブレを一緒に食べながらしばし団欒する。

「卓タバコ吸わんのか?」
康之さんに質問され卓は答えに戸惑った。
確かに卓はタバコを日常的に吸っていたがまだ18だったからだ。
「良いんですか?」
恐る恐る聞き返す。
「本間はあかんやろうけど、えぇやろ。俺も中学校から吸ってたし」
卓の心配を裏切るように微笑むようにそう答えた。
「じゃあ失礼します」
胸いっぱいに煙を吸い込むと換気扇へ向かって盛大に吐き出す。


仕事の合間にこんな時間があるとは思ってもおらず少しホッとする。
「飯始まったら忙しいから頼むで」
康之さんと並んでタバコを吸っていた卓は
「はい、頑張ります」
そう答えタバコを揉み消した。

「お腹大っきいからあんま動き回られへんけど中でやる事支持してあげるから」
チカさんがニコニコと卓に声をかけてくれた。
「はい、助かります。何もわからないのでご迷惑お掛けします」
するとチカさんは
「最初やもんわからんでえぇよ」

 

二人の優しさに安心して仕事に望む事ができそうだと卓は安堵し、夕食の始まりをみんなで団欒しながらその時を待った。