誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

夜の仕事も考え初日という事もあり少し早めに切り上げ神戸屋へと戻る。


部屋にタカシの姿は無かった。


デニムにパーカーというラフな仕事着に着替えひとまず一服する。
部屋中に紫煙が立ち込める。
ひとしきり吸い終えるとそれを揉み消し、ベッドに横になり極上のパウダーの余韻に浸っていた。

 

ふと我に帰る。
うとうとしてる間に向こうの世界へと吸い込まれていた。


「いってっ!」
飛び起きた際に二段ベッドの上のベッドに頭をぶつけた。
時計を見るとまだ仕事の時期にはなっておらず胸を撫で下ろす。
「初日から遅刻とか笑えへん」
また寝てしまわぬよう下の階へ降りる事にした。

 

神戸屋にはパブリックスペースと呼ばれる漫画を大量に揃えた部屋がある。チカさんと康之さんは漫画が好きらしく、買ったものをここへ置いているのだ。

 

卓は特段漫画が好きでもないのだけれど、暇潰しがてらパブリックスペースへと入った。

 

カウンターの席、テーブルとチェアーのセットの席、壁には天井まではあろう程の本棚にあらゆる漫画がびっしりと並んでいた。

何かを読むでもなくカウンターのイスに腰掛け、何も考えずに部屋の奥にある出窓から外の景色を眺めた。


降りしきる雪の中小さい茶色に何かが走り去るのが見えた。

卓は出窓の方へと行き外を眺める。
そこには小さくかわいらしいリスが何かを持って佇んでいた。

見かけによらず動物愛に溢れた卓は、リスがその場から居なくなるまでただひたすらにリスを眺めていた。
「なんか得した気分やな」ボソッと呟く。

 

時計を見るとそろそろ良い時間だった。

夕食の準備のため厨房へ向かう事にした。
どんな仕事が始まるのかと不安になりながら、重い足取りで仕事へと向かった。